淡海の農書について学ぶ
  令和5120

『製茶図解』を読む     
粕淵宏昭先生

明治4年辛羊正月 彦根藩より出版された黄表紙付き和綴じ本である

序文3ページ、本文32ページからなり 21ページに図が挿入されている

栽培編例

茶の実に鳥の糞を混ぜて播くと土鼠の害に合わない

  茶樹の間作として五辛(にんにく、ラッキョウ、ネギ、ヒル、ニラ)やタバコはいけない

・加工編例    

  蒸葉の時間は、手の脈拍又は時計を用いる

  乾燥機である助炭の底に張る紙は 美濃紙は良いが若狭国産の紙はいけない
等の記述があり 玉露の製法が彦根藩では、本に載せられるまでになっていた

茶の実をちぎる図






資料 食文化研究会発行・食の文化史第7

図解はだれでも 分かりやすく作れるように江戸終わりから明治初めにかけて作られたもの

緑茶作り方・・・摘茶⇒蒸煮⇒揉捻⇒乾燥  紅茶と緑茶をわけるのは発酵(60時間)するかしないか

滋賀に八合升あり・・・八合升で米持ってきても一升とみなしてくれた。寺への寄付も八合升で一升の寄付とした